避妊・去勢|とわ動物病院|千葉県柏市、南柏駅西口から徒歩5分

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避妊・去勢

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避妊・去勢

避妊・去勢

不妊手術は望まない妊娠・出産の予防だけでなく、生殖器系の病気や問題行動を予防する目的でもおすすめしております。
生殖器系の病気の中には発生すると命を脅かしかねない怖い病気もあり、ワクチンや予防薬に加えて不妊手術で予防していくほかありません。

「健康な子に対する手術に抵抗を感じる」とご家族様からご相談をいただくことは多々ありますが、重病を患った状態で手術に臨む場合と健康時に手術を受ける場合とでは、後者がより安全に手術を受けることが出来るとも考えられます。
不妊手術による沢山の恩恵を受けご家族様の一員であるペットが健康で長生きできるよう、当院が全力でサポートいたしますので是非一度ご相談ください。

不妊手術には去勢手術(男の子)避妊手術(女の子)があります。

去勢手術(男の子)

去勢手術(男の子)

去勢手術は精巣を取り除く手術です。
不妊に加えて性ホルモンが関与する病気の予防や発情による問題行動の軽減・攻撃性の低下が期待できます。

☆男の子に多い病気

前立腺肥大症

精巣から分泌されるホルモンは体に様々な変化を及ぼしますが、時に異常な変化をもたらす場合があり中でも特に前立腺の病気が多く認められます。
わんちゃんの前立腺は発達がよく、高齢になるほど大きくなっていきます。

会陰ヘルニア

ヘルニアとは本来中に収まっている臓器等が飛び出している病態を指します。
会陰ヘルニアは会陰部(肛門周囲)で起きるヘルニアで、直腸やお腹の脂肪、膀胱などの臓器が脱出します。
肛門周りの筋肉が徐々に薄くなって弱くなることで引き起こされますが、性ホルモンが関与しています。
重症の場合には早急な手術が必要です。

肛門周囲腺腫・肛門周囲腺癌

しっぽの付け根にある肛門周囲腺という分泌腺が腫瘍化する病気で、去勢済みのわんちゃんで発症するのは極稀です。
ほとんどは良性腫瘍ですが、中には転移を起こす可能性がある悪性腫瘍の場合もあります。

精巣腫瘍

精巣を構成する細胞が腫瘍化する病気で、多くが良性腫瘍ですが、稀に悪性も認められます。
生後、精巣が陰嚢内に降りてこない潜在精巣においては、正常に陰嚢内に下降した場合と比べて精巣腫瘍になるリスクが高いと言われています。

☆去勢手術で得られるメリット

  • マーキング行動やスプレー行動が抑えられます。
  • 縄張り意識が減ることで性格が穏やかになり、ケンカ等のトラブルの危険性が減少します。
  • 交配できないストレスが軽減します。

避妊手術(女の子)

避妊手術(女の子)

避妊手術は、卵巣と子宮を取り除く手術です。
手術を行うことで望まない妊娠・出産や乳腺腫瘍や子宮蓄膿症等の病気を防ぐことが出来ます。
また、発情時のストレスや出血、鳴き声も軽減することができます。

☆女の子に多い病気

乳腺腫瘍(乳癌)

乳腺腫瘍は避妊手術を受けるタイミングによって発症率が左右される病気です。

わんちゃん:避妊手術実施時期が初回発情前の場合は乳腺腫瘍の発生率を0.5%程度に抑えられるのに対し、1回目の発情後だと約8%、2回目の発情後であれば約26%と発情を経験すればするほど発生率も高くなると報告されています。3回以上発情を迎えたわんちゃんでは乳腺腫瘍の予防効果に乏しいともされています。

ねこちゃん:わんちゃんと比べて非常に予後が悪く、診断時にリンパ節や肺へ転移していることも少なくなく、根治の難しい悪性腫瘍です。
避妊手術を6ヶ月齢までに受けた場合の予防効果は91%、7~12ヶ月齢の間に受けると86%とされており、一方で13~24ヶ月齢であれば11%、24ヶ月齢以降だと予防効果はほとんどないと報告されています。

乳腺腫瘍は避妊手術の早期実施が功を奏します。
乳腺腫瘍の悪性率がわんちゃんで50%、ねこちゃんで約90%であることも踏まえると乳腺腫瘍の発生リスクを少しでも抑えるために、わんちゃんだと初回発情前、ねこちゃんだと1歳未満で避妊手術を受けていただくことをおすすめしております。

子宮蓄膿症(パイオメトラ)

子宮内への大腸菌等の細菌感染をきっかけに、文字通り子宮内に膿が蓄積してしまう病気です。
免疫力が低下した黄体期において多く発症します。黄体期は黄体ホルモンの影響を受けて子宮内膜が異常に増殖し、子宮の壁が厚くなることで細菌感染を引き起こし易い状態となっているため病気を発症しやすくなります。

子宮内に膿が蓄積すると子宮内に強い炎症を生じますが、そのような状態でもペットが元気でいる場合があるため発見が遅れてしまうことも珍しくありません。発見が遅いほど助かる確率は低くなってしまう為、早期発見が重要な病気です。

また、膿が蓄積した状態で子宮が破裂してしまうと子宮内の膿が腹腔内に漏れ出てしまい、腹膜炎や敗血症を引き起こし死亡してしまうこともあります。

避妊手術後の乳腺腫瘍の発生するリスクは否めませんが、子宮蓄膿症は完全に予防ができる病気です。
早期に避妊手術を受けることで死亡率の高い病気にかかる可能性を下げるだけではなく、手術や治療などでペットにかかる負担を取り除くことができるのです。

※子宮蓄膿症はわんちゃんに多い疾患ですが、わんちゃんが自然排卵でねこちゃんが交尾排卵であるという特性のため子宮蓄膿症の発症率に違いが出ています。

☆避妊手術で得られるメリット

  • 性ホルモンによる心身の変化がもたらすストレスや体調不良から解放されます
  • 発情時の出血を防ぐことができるのでお部屋が汚れず済みます(わんちゃん)
  • 発情期独特の大声で鳴く行動が減少します(ねこちゃん)

去勢・避妊を行うデメリットと手術の適正時期

★去勢・避妊を行うデメリット

  • 子孫を残すことができません。
  • 全身麻酔による手術のリスクがあります。
  • 極稀に女性ホルモン減少による避妊手術後の尿失禁が認められることがあります。

♪食事量が20%増加し、エネルギー消費量が30%減少するため肥満になりやすい体質になります。
手術後は、肥満防止のためフードの種類や量の調節が必要ですのでフードの選び方についてお気軽にご相談ください。

☆去勢・避妊手術の適正時期

去勢・避妊手術は主に病気の予防の観点から生後6ヶ月頃の実施をおすすめしておりますが、年齢を重ねていても手術することは可能です。
交配の予定がないようでしたら、不妊手術について当院に一度ご相談ください。

当院における去勢・避妊手術の特徴

当院における去勢・避妊手術の特徴

下記の点を徹底しペットにとって優しい手術を心掛けております。

  • 手術をより安全に受けていただくための術前検査・インフォームドコンセント
  • 安全に配慮した麻酔薬の選択
  • 生体情報モニタでペットの状態を常に把握した適切な麻酔管理
  • 痛みや身体への負担の軽減を目的とした鎮痛薬による術中・術後の疼痛管理

※不妊手術は多くのペットが受けているため簡易的な手術であると思われがちですが、当院では他の手術と同様の工程で消毒を行い、滅菌された術衣・手袋・帽子・マスクを装着して手術に臨みます。

男の子・女の子でそれぞれ手術の内容は違いますが、繁殖に必要な機能を手術で取り除くという点では同じです。
また、繰り返しになりますが不妊手術を受けることで上記に挙げたような死亡率が高く怖い病気を予防することができます。

こちらの解説が今後ご家族様とペットが安心した生活を送っていただくための不妊手術を検討するきっかけになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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