皮膚科|とわ動物病院|千葉県柏市、南柏駅西口から徒歩5分

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皮膚科

皮膚科|とわ動物病院|千葉県柏市、南柏駅西口から徒歩5分

以下の症状がある方は、一度ご相談ください

以下の症状がある方は、一度ご相談ください

  • 「ブツブツができている」
  • 「皮膚が赤い」
  • 「毛が抜けてきた」
  • 「よく舐めている」

皮膚の病気

皮膚の病気は様々な要因が絡んでいることがあります。
特に【痒そう】という理由で来院されることがほとんどですが、その背景に何があるのかを見極めて治療していくことが大切です。

また皮膚症状が改善された場合、再発・悪化をさせないように再発予防を行う必要があります。
アトピーのような完治がなく、生涯お付き合いしていかなければならないケースもあり、定期的な診察が必要となることがあります。

検査方法

  • 一般的な皮膚の検査(スタンプ、抜毛など)
  • 薬剤感受性試験
  • アレルギー検査
  • 皮膚病理検査

治療の特徴

  • 駆虫薬
  • 内服薬
  • 外用薬やシャンプー
  • 除去食

これらを組み合わせながら治療を行っていきます。

診察の流れ

診察の流れ

1.問診

まず初めに飼い主様に詳しい症状のヒアリングを行います。

  • 「いつから症状が始まったのか?」
  • 「痒みの強さはどのくらいか?」
  • 「予防薬は投与しているか?」

皮膚の治療を行うにあたり、飼い主様からの情報が非常に大切となりますので、少しでも気になる点がある場合には詳しく教えてください。

2.身体検査

赤みや脱毛を起こしている場所や程度を把握します。
さらに他の場所にも症状はないか体全体を見ていきます。
また、ノミやマダニは目で確認することができるので、それも一緒に確認していきます。

3.検査・治療の提案

大まかな状態が把握できたら、飼い主様に治療や検査の提案を行います。
症状は同じでも一人一人原因は異なります。そのため、その子にあった最善の治療を提案させていただきます。すぐに効果が見られるものもあれば、長期間の治療となる場合もあります。改善が見られた場合、薬の減量、離脱を目指していきます。

代表的な皮膚の病気

膿皮症

犬の膿皮症は皮膚の細菌感染によるものです。細菌感染といっても体表の常在菌(病気じゃなくても存在する細菌のこと)によるものなのです。この感染症が起こる原因は細菌側の問題だけでなく犬側にも問題があり、それは皮膚バリア機能の異常であります。結果として表皮や毛包に感染が起こります。原因菌は主にブドウ球菌となることが多いです。 膿皮症は夏場は特に多くなります。しかし要因は暑さだけではありません。犬種(特にシーズー)、栄養状態の悪化、過剰なスキンケアなど他にもあります。さらに、高齢であればホルモン疾患や腫瘍なども疑う必要があります。 治療は抗生剤やシャンプー、塗り薬がメインとなりますが基礎疾患がある場合は併せて治療が必要となることがあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は慢性的な痒みを伴う皮膚の病気であり、遺伝的素因があると言われています。また、アトピー性皮膚炎は様々な要因が絡み合って発症します。

例えば

  • ハウスダストやカビなどに対し体が過剰に免疫反応を起こす
  • 皮膚のバリア機能の異常
  • アレルギーの原因となるものが存在
  • 食事による有害反応 など

これらが複雑に絡み合ってくるため、何が原因かを追求しながら総合的に治療していく必要があります。 診断については、以下のアトピー性皮膚炎の診断基準に合致するかを見ていきます。

【診断基準】

  • 初発が3歳以下
  • 主に室内飼い
  • ステロイドにより痒みが改善する
  • 発疹よりも先に痒みを認める
  • 腰背部に病変なし
  • 肢端に病変あり
  • 耳介に病変あり
  • 耳介辺縁には臨床症状を認めない

これら8項目中5項目以上当てはまった場合、診断の感度は85%とされています。
しかしこの結果からアトピー性皮膚炎を疑うことはできても、確定することは難しいのが現状であります。そのため、まずは感染症(ex.疥癬やニキビダニなど)がないことを確認し、次に他の皮膚病でないことも確認します。

これらが除外できたら、アトピー性皮膚炎を疑い治療に進みます。

アトピー性皮膚炎の治療の原則としては

  • 完治を望むのではなく、管理を目的とする
  • 治療は生涯にわたる可能性がある
  • 100%の治療効果を望まない
  • 治療効果と有害事象のバランスに配慮する
  • 複数の要因に対する対策を試みる

これらの考え方が重要になってきます。

アトピー性皮膚炎は完治させることはできないので、生涯お付き合いしていかなければならないことは先程もお伝えしました。痒いのがゼロになるのはもちろん嬉しいことです。
しかし、痒みをゼロにするために投薬量が増え結果として体に大きな負担を生じることにも成りかねません。それは動物達の生活の質を下げてしまうことになりますので、どこまで痒みを許容できるか目標設定をしていくことが重要となります。

また投薬だけでなく、日々のスキンケアやサプリメントを取り入れることで投薬量を減らせることもあります。
これらを上手く取り入れながら治療をしていけば、アトピー性皮膚炎があったとしても楽しい日常は過ごすことができると思っております。

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